年齢は関係ない中国語の記憶術とは
「もう年だから~」と言って、いろんなことを諦めていませんか?中国語を勉強しているときもこんな人をよく見かけます。60歳以上の人もいれば、20歳そこそこで高校生のときと比べると格段に記憶力が落ちたと嘆いている人がいます。
果たして本当に記憶力は落ちるものなのでしょうか?
ある視点から見ると記憶力は低下します。しかし違う視点から見ると年齢なんて関係ありません。どちらかというと記憶力向上にもつながる視点もあります。中国語の勉強に関連させて解説していきます。
年齢で変化する記憶力の特徴を中国語に応用する
年齢とともに記憶力の定着の仕方は変化します。これを知っておくと中国語の勉強のみならずいろんな記憶力にいい影響を与えます。
0~10歳
前頭葉が発達し記憶力のメカニズムをつくる。
10代~40代
理解力を含めた総合的な記憶力が高まる。
40代以降
知識と経験をつなぎ合わせ記憶力を増強。
年齢別に記憶力の特徴は違います。一般的に10歳までに前頭葉で記憶力のメカニズムである神経回路をつくるので、それ以降は記憶力は低下するといわれています。
しかし人間の記憶力のメカニズムは素晴らしく、大人になってもその一部しか使っていないといわれています。
10代以降に知識をどんどん脳に入れていきます。この頃はまだ暗記が得意です。試験前の一夜漬けが効果があります。ただしこれは暗記であり記憶ではありません。
暗記の中の一部が知識になり定着していきます。その知識と経験や理解力が結びつき記憶となります。
整理すると
1.前頭葉で記憶のメカニズムができる。
2.学習して知識が増える。
3.経験を知識に重ねる。
4.理解力が深まる。
5.記憶力が伸びる。
中国語で例えていうと、テキストで勉強することは「2.学習して知識が増える。」段階です。いつもおすすめしている「交流」が「3.経験を知識に重ねる。」段階です。交流することにより知識と重ねます。カードを合わせる感覚です。「おいしい」と「好吃」のカードを合わせるような感覚です。
交流(経験)と学習(知識)はどちらが先でもいいと思っています。知識が先行して経験(行動)をしない人が多く結局中国語単語が記憶できず定着しない人が多いので交流を先にすることをおすすめしています。頭でっかちになるとなかなか交流したくなくなるのが世の常です。
プラスの自己暗示で中国語の記憶を向上させよう
年をとると物覚えが悪くなると思っている人が多いと思いますが、この交流(経験)をすることで実は記憶力は高まるので年齢はあまり関係ないのです。もともと脳の能力の数パーセントしか使っていないのだから、これは単なる言い訳であって、さらに言うと自己暗示によるものが大きいのです。「もう年だから記憶できない」という自己暗示は本当に記憶力が低下する原因になるので注意してください。
逆に記憶できるというプラスの自己暗示力で記憶力は伸びます。わたしは楽しいことを妄想していつも中国語を勉強していました。そしてネイティブの友達と交流することによって中国語単語の答え合わせをやっていました。
まとめ
記憶力は大人になってからも伸ばせる。